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2020/11/06 00:21




空いたここロはうつロ
何も食べたくない
何もしたくない君の。

やる気がない
わけではない

ただ少し、元気ないだけ。

どうやっても生きるのは難しい。
金はかかる、税もかかる。
人間関係、くそダル
負のループ
初っ端グダる
とりあえず笑う

コミュニケーションの一環だったはずの
物々交換は経済へと形を変え、
今となってはただの数値集めゲームへと
変わり果ててしまった。

人間の欲望とゲーム側の性質が
見事に噛み合ってしまった瞬間だった。

誰も流れは止められない。

人々はそう考えていた。

君さえもそう考えていた。

矢張り。

時も場所も超えるこのスピードが
絶え間なく世界を行き交っている。

眠らない街があるのも無理もない。

高層ビルの高さは
かつての偉大な樹々たちよりも聳え立ち
摩天楼を形成している。

バベル。

あそこからの眺めは
いつもと違う自分になる。

たとえば、
《三次元世界の認識は言葉によって
イメージが生成される》
などといった…

あまりに高いと
言葉が形を失うなう。

バベル。

固有名詞はおろか、
名前も存在しない。
俺とお前の境界も存在しない。

見渡せる全てが
同じ言葉であったし、
それぞれが言葉もなく話していた。

言葉がなかった世界。

あの頃の君へ。

名の奥に潜む

名もなききみに告ぐ。



我々は正解する。